キングダム 万極、その名を聞けば誰もが恐れおののく趙の猛将。
彼の心には、秦への深い憎悪と復讐心が渦巻いています。
万極が秦を憎悪するようになったのは、
長平の戦いで最愛の父と兄を残酷な方法で失ったことがきっかけでした。
以来、万極は「特攻の万極」と呼ばれるほどの高い戦闘能力を誇り、
秦軍を苦しめ続けます。
そんな万極の生涯と、信との一騎打ちでの最期を詳しく見ていきましょう。
この記事のポイント
・万極の生い立ちや性格、そして秦への強い憎悪の理由
・「特攻の万極」と呼ばれるほどの高い戦闘能力と武勇
・秦を打倒するための残虐非道な戦いぶりと独特の話し方
・初登場から最期までの活躍と、信との一騎打ちでの死
キングダム 万極とは?趙の復讐に燃える将軍
・万極は趙の将軍で秦への恨みを持つキャラクター
・「特攻の万極」と呼ばれる高い実力を持つ
・長平の戦いで父と兄を失った壮絶な過去を持つ
・女子供も皆殺しにするほどの残虐な性格
・吃音があり言葉を繰り返すような話し方が特徴
・秦に激しい憎悪を抱き復讐のためになりふり構わない
・長平の遺児・遺族を集めた部隊を率いて戦う
万極は趙の将軍で秦への恨みを持つキャラクター
万極は、人気漫画「キングダム」に登場する趙(ちょう)国の将軍です。
彼は秦国に対して強い憎しみを抱いており、その復讐心に突き動かされるキャラクターとして描かれています。
万極が秦を憎悪するようになった理由は、過去に起こった「長平(ちょうへい)の戦い」での出来事にあります。
この戦いで、万極は最愛の父と兄を残酷な方法で失ってしまいました。
それ以来、彼の心は秦への復讐心で満たされ、その感情が万極の人格形成に大きな影響を与えているのです。
万極の行動原理のほとんどは、秦を打ち倒すという目的のために費やされていると言っても過言ではありません。
「特攻の万極」と呼ばれる高い実力を持つ
万極は「特攻の万極」という異名を持つほど、非常に高い戦闘能力を誇る将軍です。
彼の武力は趙軍屈指のものであり、敵軍を恐怖に陥れるほどの実力を持っています。
作中では、秦軍の精鋭部隊である飛信隊(ひしんたい)をも苦しめる活躍を見せました。
万極の強さの源泉は、何よりも秦への復讐心にあると言えるでしょう。
彼にとって、戦場で秦軍を打ち倒すことは、亡き父と兄の仇を討つことに他なりません。
その強い意志が、万極の武力をさらに高めているのです。
長平の戦いで父と兄を失った壮絶な過去を持つ
万極が秦を憎悪するようになったのは、「長平の戦い」での出来事が原因です。
長平の戦いとは、紀元前260年頃に起こった秦と趙の大規模な戦闘です。
史実でも知られるこの戦いは、秦の圧倒的な勝利に終わりました。
作中では、秦軍が勝利した後、趙の捕虜を大量に生き埋めにしたというエピソードが描かれています。
万極もこの戦いに参加しており、最愛の父と兄を残酷な方法で失ってしまったのです。
戦場で二度と会えないほど無残な姿となった父と兄の死に様は、万極の脳裏に焼き付いて離れません。
以来、彼の心は復讐心で満たされ、秦を打倒することが人生の最大の目標となったのです。
女子供も皆殺しにするほどの残虐な性格
万極は非常に残虐な性格をしており、敵味方問わず容赦のない攻撃を仕掛けます。
秦との戦いでは、戦闘員だけでなく、民間人である女性や子供までも無差別に殺害しています。
万極にとって、秦に関わるもの全てが憎悪の対象なのです。
彼は「秦の民は皆殺しだ!」と言って、一般人を虐殺することすら厭いません。
その非情さは、味方の趙軍兵士をも震え上がらせるほどです。
万極の残虐性は、彼の卓越した戦闘能力ゆえに、より恐ろしいものとなっています。
敵兵は、彼の猛攻を前に為す術もなく、次々と命を落としていくのです。
吃音があり言葉を繰り返すような話し方が特徴
万極のもう一つの特徴は、言葉を繰り返すような話し方をすることです。
これは吃音(きつおん)のためだと考えられます。
吃音とは、言葉がスムーズに出ない症状のことを指します。
万極の場合、言葉を繰り返したり、言葉に詰まったりする話し方が特徴的です。
例えば、「お、俺は、復讐の、た、ために、戦う!」というように、言葉を区切りながら話すのです。
この独特な話し方は、万極のキャラクターを印象付ける大きな要素となっています。
また、吃音ゆえに感情が高ぶった際には、さらに言葉が詰まりやすくなる様子も描かれています。
怒りや憎しみに震える万極の心情を、彼の言葉の端々から感じ取ることができるのです。
秦に激しい憎悪を抱き復讐のためになりふり構わない
万極の行動原理は、秦への復讐心に集約されます。
彼にとって、秦を打ち倒すことは、自身の存在意義そのものと言っても過言ではありません。
その目的のためなら、手段を選ばない非情な戦い方も辞さないでしょう。
周囲からは、「咸陽(かんよう)に近づけたくない人物」とまで言われるほどです。
咸陽とは秦の都であり、万極のような危険人物を近づけるわけにはいかないという意味です。
それほどまでに、万極の憎悪と復讐心は、周囲の人々にとって脅威となっているのです。
彼の心の中には、秦への憎悪以外のものはほとんど存在していません。
その異常とも言える復讐心が、万極の全てを支配しているのです。
長平の遺児・遺族を集めた部隊を率いて戦う
万極は、「長平の戦い」の生存者を集めた特殊部隊を率いています。
この部隊は、万極と同じく秦に恨みを持つ者たちで構成されています。
彼らは「長平の遺児(いじ)・遺族」と呼ばれ、復讐のために戦っています。
部隊の中には、万極と同じように戦いで肉親を失った者が多く含まれています。
彼らもまた、心の底から秦を憎んでいるのです。
万極にとって、彼らは苦しみを共有できる仲間であり、かけがえのない存在なのです。
作中では、この精鋭部隊を率いて秦軍と激突するシーンが描かれました。
万極の指揮の下、彼らは命を懸けて秦に立ち向かっていきます。
一般兵とは一線を画す彼らの戦闘能力は、秦軍にとって大きな脅威となっています。
キングダム 万極の活躍と死亡シーン
・キングダム11巻109話(アニメ1期25話)で初登場
・馬央を陥落させるなど前線で大暴れ
・王騎を討ち取った後、秦軍の反撃で撤退
・キングダム27巻で再登場し麃公軍を苦しめる
・信との一騎打ちの末、キングダム27巻で死亡
・まとめ:キングダムの万極とは?
キングダム11巻109話(アニメ1期25話)で初登場
万極は、キングダム11巻109話(アニメ1期25話)で初登場しました。
この回では、万極率いる趙軍が秦国の前線地帯を侵攻します。
万極の恐るべき戦闘能力が、初めて明らかになったシーンでもあります。
彼は、秦軍の守備隊を一気に突破し、前線を押し上げていきました。
その戦いぶりは、まさに「特攻の万極」の二つ名通りの勇猛果敢なものでした。
秦軍将兵は、万極の猛攻に圧倒され、次々と戦線から後退していきます。
初登場にして、万極の強さと恐ろしさが存分に描かれたシーンとなっています。
馬央を陥落させるなど前線で大暴れ
万極軍は、秦国の前線基地である馬央(ばおう)に攻め込みます。
激戦の末、万極は見事に馬央を陥落させることに成功しました。
この戦いでは、万極の戦闘能力の高さが如実に示されています。
彼は、秦軍守備隊の猛反撃をものともせず、次々と敵を討ち倒していったのです。
万極の強靭な肉体と、卓越した武芸は、秦軍を圧倒するのに充分すぎるものでした。
また、万極は秦軍だけでなく、馬央の民間人をも無差別に虐殺しています。
女性や子供の慟哭が響く中、万極は容赦なく剣を振るい続けたのです。
彼の非情さと残虐性が、このシーンによく表れていると言えるでしょう。
王騎を討ち取った後、秦軍の反撃で撤退
万極は、秦軍の大将軍・王騎(おうき)との一騎打ちで勝利を収めます。
王騎は、秦軍きっての猛将であり、彼を討ち取ったことで万極の名声は高まりました。
万極にとって、王騎は復讐の大きな障害であり、彼を倒すことが長年の夢でもありました。
その夢を果たした万極は、復讐に一歩近づいた喜びに浸ります。
しかし、王騎討死の直後、秦軍は一気に反撃を開始します。
王騎の仇を取るべく、秦軍将兵は怒涛の勢いで万極軍に襲いかかったのです。
形勢が逆転した万極軍は、撤退を余儀なくされました。
ただし、万極自身は最後まで戦い抜く姿勢を見せています。
彼は、一歩も退こうとせず、秦軍に立ち向かい続けたのです。
味方からの撤退命令にも、万極は聞く耳を持ちませんでした。
彼の心には、戦うことだけがあったのです。
キングダム27巻で再登場し麃公軍を苦しめる
万極は、キングダム27巻で再び登場しました。
この時、彼は「合従軍編」と呼ばれる戦いに参戦しています。
趙軍の大将軍・麃公(ひょうこう)の軍勢と共に、秦国へ侵攻したのです。
作中では、万極率いる趙軍が麃公軍を襲撃するシーンが描かれました。
彼は、趙軍内での立場を利用し、麃公軍の後方を狙って奇襲を仕掛けたのです。
万極の猛攻は、麃公軍を大いに苦しめました。
突然の奇襲に、麃公軍は大きな被害を受けることとなります。
万極は、趙軍の勝利のためなら、同じ趙の将軍でさえ攻撃することを厭わなかったのです。
その冷酷さは、味方からも恐れられるほどでした。
信との一騎打ちの末、キングダム27巻で死亡
キングダム27巻では、万極と信(しん)の一騎打ちが描かれています。
信は、主人公・信の親友であり、秦軍の若き将軍です。
万極と信は、一対一の死闘を繰り広げました。
互いに一歩も譲らない激しい戦いは、周囲の戦闘をも凍り付かせるほどでした。
万極は、信に対して容赦ない攻撃を仕掛けます。
彼は、信の頭を狙い、執拗に斬りつけていきました。
一方の信も、全身全霊で万極に立ち向かいます。
信にとって、万極は王騎将軍の仇であり、何としてでも打ち倒さねばならない相手でした。
死闘の末、信は渾身の一撃を万極に見舞います。
万極は、信の必殺の一撃を受け、ついに倒れました。
最期の瞬間まで、万極の表情からは秦への憎悪が消えることはありませんでした。
彼は、復讐を果たせぬまま、この世を去ったのです。
万極の死によって、趙軍は大きな戦力を失いました。
彼の死は、趙軍全体の士気を大きく下げる結果となったのです。
まとめ:キングダムの万極とは?
・万極は趙の将軍で、秦への強い憎しみと復讐心を持っている
・万極の憎悪の理由は、長平の戦いで最愛の父と兄を残酷な方法で失ったこと
・「特攻の万極」と呼ばれるほど高い戦闘能力を持ち、秦軍を苦しめる
・万極の武力の源泉は秦への復讐心であり、それが彼を突き動かしている
・万極は非常に残虐な性格で、秦に関わる者は女子供も容赦なく皆殺しにする
・吃音があり、言葉を繰り返すような独特の話し方が特徴的である
・秦を打ち倒すことが万極の存在意義であり、そのためになりふり構わない
・万極は長平の遺児・遺族を集めた特殊部隊を率いて秦軍と戦う
・キングダム11巻109話(アニメ1期25話)で初登場し、馬央を陥落させるなど大暴れ
・秦軍大将軍の王騎を討ち取るが、その後の秦軍の反撃で撤退を余儀なくされる
・キングダム27巻で再登場し、合従軍編で麃公軍を奇襲して苦しめる
・キングダム27巻で、信との一騎打ちの末に死亡し、趙軍は大きな戦力を失った
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