驚きの戦術と圧倒的な強さを持つ女傑・媧燐(かりん)。
一体彼女の正体は何なのか、史実に実在する人物なのか気になりますよね。
この記事では、人気漫画『キングダム』に登場するキャラクター・媧燐(かりん)について、詳しく解説していきます。
身長や性格、戦術の才能など、媧燐の魅力に迫るとともに、
史実での存在や今後の展開、そして気になる最期についても考察します。
媧燐のファンの方はもちろん、『キングダム』を読んでいる方なら知っておきたい情報が満載です。
ぜひ最後までお付き合いください。
この記事のポイント
・媧燐(かりん)というキャラクターの基本的なプロフィールや特徴
・媧燐(かりん)が史実に実在する人物なのかどうか
・函谷関の戦いにおける媧燐(かりん)の活躍と作戦
キングダムの女性武将、媧燐(かりん)について知ろう
・キングダムに登場する楚国の大将軍・媧燐とは
・身長にコンプレックスを抱く媧燐の特徴
・媧燐の驚異的な身体能力と戦術の才
・媧燐は弟の媧偃(かえん)を心配していた
・媧燐は戦の天才と呼ばれる所以
キングダムに登場する楚国の大将軍・媧燐とは
媧燐(かりん)は、大人気漫画『キングダム』に登場する楚国の大将軍です。
媧燐は、合従軍では楚の第二軍を率いていた実力者で、「戦の天才」とまで評される驚異的な戦術眼を持っています。
また、身長が高いことでも知られており、汗明(かんめい)に匹敵するほどの長身を誇る女傑なのです。
一方で、その高身長にコンプレックスを抱いており、身長のことに触れられると殺意を向けるなど、複雑な一面も持ち合わせています。
そんな媧燐は、戦いにおいては手段を選ばない狡猾さを発揮し、誇りを重んじる楚国では異色の存在とされているのです。
身長にコンプレックスを抱く媧燐の特徴
媧燐は、非常に高身長であることが特徴の一つです。
その身長は、楚国の大将軍である汗明に匹敵するほどだと言われています。
しかし、媧燐はその高身長にコンプレックスを抱いており、身長のことに触れられることを非常に嫌っているのです。
実際に、項翼(こうよく)や白麗達(はくれいたつ)に対して、身長のことに触れたら殺すと釘を刺すほどでした。
また、弟の媧偃(かえん)を荒野で探し回っていた過去を李園(りえん)に言及された際には、殺意を向けるなど、身長は媧燐にとって大きな地雷となっているようです。
このように、一見すると強さと狡猾さを兼ね備えた媧燐ですが、身長というコンプレックスを抱えているのです。
媧燐の驚異的な身体能力と戦術の才
媧燐は、驚異的な身体能力の持ち主でもあります。
なんと、蹴っただけで男の首をへし折ることができるほどの怪力の持ち主なのです。
しかし、媧燐の真骨頂は、その戦術眼にあります。
媧燐は「戦の天才」と評されるほどの戦術眼を持ち、戦いにおいては手段を選ばない狡猾さも兼ね備えています。
誇りを重んじる楚国では異色の存在とされるほど、媧燐の戦術眼は卓越したものだと言えるでしょう。
また、蒙武(もうぶ)と汗明の一騎打ちの最中に蒙武を不意打ちするように指示を出した際には、「汗明の怒りはこちらに向くが、責任は全て私が取る」と言い切るなど、決して無責任な気分屋というわけではないのです。
媧燐は弟の媧偃(かえん)を心配していた
媧燐には、媧偃(かえん)という弟がいます。
媧燐は、弟の媧偃を荒野で探し回っていた過去があるようです。
このエピソードは、李園によって言及されていますが、媧燐は李園に殺意を向けるほど、弟のことを心配していたようです。
普段は戦術眼と狡猾さを発揮する媧燐ですが、弟思いの一面も持ち合わせているのです。
このように、媧燐は強さと狡猾さだけでなく、家族を大切にする優しさも兼ね備えているのです。
媧燐は戦の天才と呼ばれる所以
媧燐は、「戦の天才」と評されるほどの戦術眼を持っています。
その理由は、常に高い目標を意識し、先々を読む賢さと、ときに大胆なほどの決断力を兼ね備えているからです。
函谷関の戦いでは、媧燐は秦軍の将軍を討つことよりも、函谷関を落とすことを最優先に考えていました。
そのために、消耗戦によって秦軍全体の弱体化を図り、十日後に合従軍全軍で函谷関を落とすという作戦を立てたのです。
また、騰軍を翻弄するために戦象を用意し、戦象を撤退させたと見せかけて騰軍を包囲するなど、常に先を読んだ戦術を展開していました。
このように、媧燐の戦術眼は、常に高い目標を意識し、先々を読む賢さと、大胆な決断力によって支えられているのです。
函谷関の戦いにおけるキングダム・媧燐(かりん)の活躍
・媧燐が率いる楚の第二軍の動き
・媧燐の描いた作戦とは
・十日後に函谷関を落とす媧燐の消耗戦略
・騰軍・蒙武軍を翻弄する媧燐軍
・蒙武を討つべく媧偃に指示を出す媧燐
・媧燐の真の目的は函谷関攻略だった
・戦象を使った媧燐の策略
・函谷関裏の精鋭部隊の存在
・王翦の登場により媧燐の作戦は失敗
・キングダム・媧燐は史実には実在しない創作キャラクター
・まとめ:キングダム 媧燐(かりん)
媧燐が率いる楚の第二軍の動き
函谷関(かんこくかん)の戦いにおいて、媧燐は楚の第二軍を率いていました。
しかし、媧燐は第二軍を動かさず、元一軍のみを出撃させていたのです。
この時の媧燐の台詞は、罵倒や恐喝といった類のものばかりで、真っ当な指揮もなければ、将軍の死により指揮官不在で戦わせるのみでした。
そのため、項翼などは不満を抱き、これを見た汗明も媧燐を問い詰めるほどでした。
しかし、これは媧燐が描いた作戦の一つだったのです。
媧燐の描いた作戦とは
媧燐が描いた作戦は、「全軍大いなる凡戦を連ねて十日後に函谷関を落とすべし」というものでした。
つまり、消耗戦によって秦軍全体の弱体化を図り、十日後に合従軍全軍で函谷関を落とすというものです。
一見すると補給を行いやすい秦にとって有利に見えますが、元々数の上では合従軍の方が有利であるため、将軍を温存する凡戦によって秦軍の数をさらに減らし、ある日突然合従軍全体で総攻撃をかけることで救援を行えないようにしつつ函谷関を落とし切る、期間にして最短の作戦だったのです。
十日後と指定したのは、事前に合従軍から離脱し漁夫の利を狙う可能性を孕んだ斉の存在により早急に決着を付けなければならなかったためでした。
このように、媧燐の作戦は、常に高い目標を意識し、先々を読む賢さと、大胆な決断力によって支えられていたのです。
十日後に函谷関を落とす媧燐の消耗戦略
媧燐が描いた作戦は、十日後に函谷関を落とすというものでした。
そのために、媧燐は消耗戦によって秦軍全体の弱体化を図ったのです。
しかし、突破力のない凡戦であったことから、弱体化は思うように進まず、十五日目まで延びてしまいました。
なお、二日目以降は事実上媧燐が描いた作戦がメインであり、本来なら合従軍の作戦を指揮する李牧をして媧燐を「本物」と言わしめ、その作戦に乗ることとなったのです。
このように、媧燐の消耗戦略は、函谷関を落とすという明確な目標のもと、大胆かつ緻密に立てられていたのです。
騰軍・蒙武軍を翻弄する媧燐軍
十五日目、汗明・媧燐率いる楚軍と騰・蒙武率いる秦軍の対決が行われました。
この戦いにおいて、媧燐軍は騰軍・蒙武軍を翻弄していたのです。
具体的には、戦象を用意し、戦象を撤退させたと見せかけて騰軍を包囲するなどの策を展開しました。
しかし、これらはすべてまやかしであり、媧燐の真の目的は函谷関を落とすことだったのです。
このように、媧燐は騰軍・蒙武軍を翻弄することで、真の目的を達成しようとしていたのです。
蒙武を討つべく媧偃に指示を出す媧燐
前述の通り、媧燐軍は騰軍・蒙武軍を翻弄していました。
その中で、汗明が蒙武と一騎打ちをしている最中、媧燐は弟の媧偃に蒙武を背後から刺して殺すように指示を出したのです。
しかし、媧偃は蒙恬(もうてん)に阻まれて失敗してしまいました。
その後すぐに汗明が蒙武によって討ち死にし、蒙武軍の急襲を避けるため、媧燐軍は戦線を離脱することになります。
このように、媧燐は蒙武を討つべく、弟の媧偃に指示を出していたのです。
媧燐の真の目的は函谷関攻略だった
媧燐軍が騰軍・蒙武軍を翻弄していた裏で、媧燐の真の目的は函谷関を落とすことでした。
媧燐にとって、秦軍打倒は函谷関を落とすための手段の一つでしかなく、函谷関を落とす作戦を他にも用意していたのです。
実際に、媧燐は秦軍を倒していない状況にもかかわらず、李牧と春申君に「勝利は目前」「総司令様は函谷関をくぐる準備をされたし」と勝利宣言をしていました。
このように、媧燐の真の目的は一貫して函谷関攻略だったのです。
戦象を使った媧燐の策略
媧燐は、騰軍を翻弄するために戦象を用意していました。
戦象を撤退させたと見せかけて騰軍を包囲し、包囲が突破されつつある中、蒙武軍の戦場に移動していたのです。
しかし、これらはすべてまやかしであり、媧燐の真の目的は函谷関を落とすことだったのです。
このように、媧燐は戦象を使った策略で敵を欺き、真の目的を達成しようとしていたのです。
函谷関裏の精鋭部隊の存在
騰軍の戦線から離脱した白麗は、ある事実に気付きました。
それは、媧燐直下の精鋭部隊の五千の姿が消えていたということです。
その精鋭部隊は、同じ頃に函谷関の裏に到着し、間もなく函谷関が落ちようとしていたのです。
このように、媧燐は函谷関裏に精鋭部隊を送り込み、真の目的を達成しようとしていたのです。
王翦の登場により媧燐の作戦は失敗
燕の将軍媧燐(かいりん)は、趙の拠点である函谷関(かんこくかん)を落とすべく、周到な作戦を立てていました。しかし、その作戦は、趙の名将王翦(おうせん)の登場により、予期せぬ形で頓挫することになります。
媧燐は、函谷関を守る趙軍の弱点を突くべく、偽の情報を流して趙軍の注意を分散させ、その隙を突いて関門を奇襲する計画を立てていました。しかし、趙王は事前にこの情報を察知し、王翦に援軍を派遣するよう命じたのです。
王翦は、軍略に長けた将軍であり、媧燐の策略を見抜く洞察力を持っていました。彼は、媧燐の意図を推し量り、巧みに趙軍を配置し、燕軍の奇襲を防ぐとともに、逆に燕軍を罠にはめる策を実行したのです。
媧燐と王翦の知略比べは、一進一退の攻防が続きましたが、最終的には王翦の戦術が優位に立ちました。王翦は、媧燐の誘いに乗ったふりをして燕軍を関門から引き離し、その隙に趙軍の主力を関門に送り込んで燕軍の退路を断ったのです。
この王翦の巧みな戦術により、媧燐の作戦は完全に頓挫し、燕軍は大きな損害を被ることになりました。函谷関を落とすことができなかったことで、燕の勢力拡大は止まり、逆に趙が優位に立つ形となったのです。
キングダム・媧燐は史実には実在しない創作キャラクター
「キングダム」に登場する媧燐(かいりん)は、作者原泰久氏の想像力から生まれた創作キャラクターであり、史実には存在しない人物です。媧燐は、同作品の中で、戦国時代の中国を舞台に、主人公の信(しん)と並ぶ重要な役割を担っています。
原作者は、媧燐のキャラクター設定を練る際に、戦国時代の歴史的背景を深く研究し、当時の軍事戦略や政治情勢を参考にしました。そして、史実には登場しない架空の人物として、媧燐を創造したのです。媧燐は、戦国時代の中国において、卓越した軍略と謀略を持つ将軍として描かれています。
媧燐の存在は、「キングダム」というフィクションの物語を彩る上で欠かせない要素となっています。彼は、主人公の信と対峙する強敵であり、時には協力者にもなる複雑な関係性を持っています。媧燐の策略と行動は、物語に大きな影響を与え、読者を驚かせ、物語を深く印象付けるのです。
創作キャラクターである媧燐を通して、原作者は戦国時代の中国の歴史的事実とフィクションを巧みに織り交ぜ、独自の物語世界を構築しています。媧燐の存在は、「キングダム」という作品の魅力を高める重要な要因の一つと言えるでしょう。
媧燐のように、史実には存在しない創作キャラクターを物語に登場させることは、歴史漫画やフィクション作品においてよく見られる手法です。作者は、史実を基にしながらも、創作キャラクターを織り交ぜることで、物語に新たな視点と想像力を付与し、読者を魅了するのです。
まとめ:キングダム 媧燐(かりん)
・媧燐(かりん)は『キングダム』の登場人物で、楚の大将軍
・弟に媧偃(かえん)がいる
・身長が高く、蹴っただけで男の首をへし折るほどの身体能力を持つ
・戦術においては「戦の天才」と評されており、戦いに手段を選ばない狡猾さを併せ持つ
・身長にコンプレックスを抱いており、それに触れたら殺すと釘を刺している
・函谷関の戦いでは、消耗戦によって秦軍全体の弱体化を図る作戦を立てた
・自らの作戦により、秦軍を倒さずとも函谷関を落とす算段を描いていた
・しかし王翦の登場により作戦は失敗に終わり、撤退を余儀なくされた
・史実には実在しないオリジナルキャラクターである
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