キングダム 蒙驁（もうごう）は、史実でも秦の将軍として活躍した人物であり、作中でも重要な役割を担っています。
彼は「城取り名人」の異名を持ち、数々の城を攻略した実力者。一方で、かつての宿敵・廉頗との因縁や、片腕となった壮絶な過去も持っています。
そんな蒙驁の魅力は、戦場での活躍だけにとどまりません。人を見抜く慧眼と、部下を束ねるリーダーシップは、秦国軍の勝利に欠かせない存在。
今回は、キングダム 蒙驁（もうごう）の史実と作中での活躍、そして彼の人物像に迫っていきます。
この記事のポイント
・蒙驁の史実での活躍と作中での役割
・蒙驁と廉頗の因縁と決着
・蒙驁が片腕となった理由と経緯
・蒙驁の人物像や能力、リーダーシップ
キングダム蒙驁（もうごう）とは、どんな人物なのか
・史実の秦の将軍であり、キングダムでも登場する人物
・蒙武の父で、蒙恬・蒙毅の祖父にあたる
・斉国出身だが、秦に仕えて活躍した
・「城取り名人」として知られ、数々の城を攻略した
・キングダムでは「白老」の異名を持つ大将軍として登場
・サンタクロースのような風貌で、「フォッフォッ」と笑う
・大柄な体躯を持ち、息子の蒙武に並ぶほどの大男
・特筆すべき能力はないが、弱い相手には絶対に負けない凡将
・人を見る目に優れ、組織運営に長けている
・桓騎や王翦といった問題児も難なく従わせる人徳がある
史実の秦の将軍であり、キングダムでも登場する人物
キングダムに登場する蒙驁（もうごう）は、史実においても秦の将軍として活躍した人物です。
紀元前3世紀頃の春秋戦国時代（しゅんじゅうせんごくじだい）末期に、数々の武功を挙げたことが史書に記されています。
キングダムの作中でも、そのような史実の蒙驁の姿が反映されており、秦国の大将軍として登場しています。
作品の中では、「城取り名人」と呼ばれるほどの手腕を発揮し、重要な役割を担っています。
蒙武の父で、蒙恬・蒙毅の祖父にあたる
蒙驁は、同じくキングダムに登場する蒙武（もうぶ）の父親であり、蒙恬（もうてん）と蒙毅（もうき）の祖父にあたります。
彼らは皆、秦の将軍として活躍した武将一家であり、蒙驁はその家系の重鎮的な存在と言えます。
作中では、蒙武が若き日の蒙驁について語るシーンもあり、父親としての一面も垣間見ることができます。
斉国出身だが、秦に仕えて活躍した
蒙驁は元々、斉国（せいこく）の出身でしたが、後に秦国に仕官しました。
史実では紀元前249年に韓を攻めて城を取るなど、秦の将軍として手腕を発揮しています。
キングダムでも、斉国出身であることが語られており、故郷を離れて秦国に仕える経緯が描かれています。
異国の地で活躍した蒙驁の姿は、当時の戦国時代の武将の生き様を象徴しているとも言えるでしょう。
「城取り名人」として知られ、数々の城を攻略した
蒙驁は、「城取り名人」の異名を持つほど、攻城戦に優れた将軍でした。
紀元前240年代には、魏の都市・酸棗（さんそう）など20以上の城を攻め落としたと記録されています。
キングダムでも、蒙驁の攻城戦の手腕が高く評価されており、数々の城を陥落させる様子が描写されます。
その巧みな戦術と豊富な経験から、攻城のエキスパートとして他国の将軍からも一目置かれる存在となっています。
キングダムでは「白老」の異名を持つ大将軍として登場
作中では、蒙驁は「白老（はくろう）」という異名で呼ばれることがあります。
これは、彼の白髪と老齢を表す呼び名であり、ベテラン将軍としての風格を感じさせます。
物語の中盤から登場する蒙驁は、既に大将軍の地位にあり、秦国軍の指揮を執る重要人物として描かれています。
劇中での活躍だけでなく、他の将軍たちとの関わりも見どころの一つと言えるでしょう。
サンタクロースのような風貌で、「フォッフォッ」と笑う
キングダムに登場する蒙驁は、サンタクロースを連想させるような風貌をしています。
白髪と白髭、そして優しげな笑顔が特徴的で、「フォッフォッ」と豪快に笑う姿が印象的です。
一見すると祖父のような温厚そうな外見ですが、歳を重ねてもなお衰えない強靭な肉体と突出した戦闘能力を兼ね備えています。
見た目に反して、若い将軍にも引けを取らない活躍ぶりを見せる蒙驁の姿は、読者を驚かせる存在となっています。
大柄な体躯を持ち、息子の蒙武に並ぶほどの大男
蒙驁の外見的な特徴として、もう一つ挙げられるのが、その大柄な体格です。
身長は息子である蒙武にも負けず劣らずの大男で、屈強な肉体を持っています。
作中での戦闘シーンでは、巨漢である蒙驁が大振りな武器を振るう姿が、迫力満点で描かれることが多くあります。
物語が進むにつれ、徐々に明らかになる蒙驁の強さの秘密にも、彼の体格が深く関わっているようです。
特筆すべき能力はないが、弱い相手には絶対に負けない凡将
蒙驁は、他の将軍と比べて突出した能力を持っているわけではありません。
しかし、いわゆる「凡将」でありながら、弱い相手には決して負けないという特性を持っています。
派手な活躍こそ少ないものの、確実に勝利をもたらすその戦い方は、軍隊の支柱として欠かせない存在と言えます。
蒙驁の持つ、堅実で着実な戦術眼は、秦国軍の勝利に大きく貢献しているのです。
人を見る目に優れ、組織運営に長けている
蒙驁の長所として特筆すべきなのが、人を見抜く慧眼と、組織を束ねるリーダーシップです。
物語の中では、蒙驁が部下の将兵に適材適所の任務を与え、見事に成果を上げるシーンが多く描かれます。
また、配下の若い将軍たちを育てる場面も印象的で、彼の人格が周囲から慕われる様子が窺えます。
戦場での勝利だけでなく、軍団の運営面でも手腕を発揮する蒙驁は、名将と呼ぶにふさわしい存在と言えるでしょう。
桓騎や王翦といった問題児も難なく従わせる人徳がある
蒙驁の人望の厚さは、彼の配下にいる将軍たちを見ても明らかです。
元盗賊の桓騎（かんき）や、野心家として名高い王翦（おうせん）なども、蒙驁の下では忠実に働いています。
通常であれば扱いにくいとされるような「問題児」たちを、難なく従わせているのは、蒙驁の人徳の賜物でしょう。
リーダーとしての器の大きさと包容力は、秦国軍の結束を強める大きな力となっています。
キングダム蒙驁（もうごう）と廉頗（れんぱ）の関係や、片腕になった理由
・かつては廉頗に勝てず、故郷での出世を諦めて秦に仕えた
・魏への侵攻で再び廉頗と対峙し、重傷を負いながらも和睦
・最後の一騎打ちで、40年の想いを乗せて廉頗に立ち向かう
・渾身の一撃で廉頗を吹き飛ばすが、左腕を斬られて片腕に
・廉頗を討ち取ることはできなかったが、秦軍の勝利に貢献した
・片腕となったことで引退を決意するが、合従軍の侵攻で復帰
・函谷関の守将を務め、合従軍との戦いに臨む
・まとめ：キングダムの蒙驁（もうごう）とは
かつては廉頗に勝てず、故郷での出世を諦めて秦に仕えた
蒙驁は元々、斉国の出身でしたが、同郷の猛将・廉頗に勝てなかったことから、斉での出世を諦めます。
その後、息子の蒙武を連れて秦国に仕官し、将軍としての道を歩んでいくことになりました。
作中では、蒙驁が廉頗に敗れた過去が、回想シーンなどで語られています。
故郷を離れ異国に身を投じた蒙驁の決断からは、彼の覚悟の強さを感じずにはいられません。
魏への侵攻で再び廉頗と対峙し、重傷を負いながらも和睦
物語が進み、今度は秦国の将軍となった蒙驁が、魏への侵攻の任務を受けます。
そこで立ちはだかったのが、かつての宿敵・廉頗でした。
魏に亡命していた廉頗は、再び蒙驁の前に立ちふさがります。
激しい戦闘の末、蒙驁は廉頗に重傷を負わされますが、最後は和睦することに成功するのです。
最後の一騎打ちで、40年の想いを乗せて廉頗に立ち向かう
和睦の後、蒙驁と廉頗は一騎打ちの約束をします。
これは、40年来の宿怨に決着をつける戦いであり、両者にとって特別な意味を持つものでした。
蒙驁は全身全霊を込めて、廉頗に立ち向かいます。
年老いた体に鞭打ち、最後の力を振り絞る姿は、読者の胸を熱くさせるシーンとなっています。
渾身の一撃で廉頗を吹き飛ばすが、左腕を斬られて片腕に
蒙驁は、渾身の力を込めた一撃を廉頗に見舞います。
その強烈な一撃は、廉頗の体を吹き飛ばすほどの威力を持っていました。
しかし、同時に廉頗の攻撃を受け、蒙驁は左腕を切り落とされてしまいます。
片腕となりながらも、宿敵に最後の一撃を見舞った蒙驁の姿は、壮絶な戦いの結末を印象付けています。
廉頗を討ち取ることはできなかったが、秦軍の勝利に貢献した
結果的に蒙驁は、廉頗を倒すことはできませんでした。
しかし、彼との戦いは秦軍の勝利に大きく貢献したと言えます。
廉頗という最大の脅威を排除したことで、秦軍は魏への侵攻を成功させることができたのです。
蒙驁の活躍は、たとえ直接敵将の首級を挙げられなくとも、軍全体の勝利に不可欠なものだったと評価できるでしょう。
片腕となったことで引退を決意するが、合従軍の侵攻で復帰
片腕となった蒙驁は、これを機に引退を決意します。
しかし、秦国に対する合従軍の侵攻が迫る中、再び戦場に復帰することになりました。
自らの身を顧みない、蒙驁の忠義の心が感じられるエピソードと言えます。
傷を負ってもなお、国家の危機に身を投じる姿は、将軍としての使命感の強さを物語っています。
函谷関の守将を務め、合従軍との戦いに臨む
復帰した蒙驁は、函谷関（かんこくかん）の守将に任命されます。
函谷関は秦国の要の一つであり、その守備は非常に重要な任務でした。
合従軍の侵攻に備え、蒙驁は函谷関の守備を固め、迎撃の準備を進めます。
最後の戦いに臨む蒙驁の姿からは、歳を重ねても衰えない武人としての威厳が感じられるのです。
まとめ：キングダムの蒙驁（もうごう）とは
・蒙驁は史実でも秦の将軍として活躍した人物である
・蒙驁は蒙武の父で、蒙恬・蒙毅の祖父にあたる
・斉国出身だが、秦に仕えて活躍した
・「城取り名人」として知られ、数々の城を攻略した
・キングダムでは「白老」の異名を持つ大将軍として登場
・サンタクロースのような風貌で、「フォッフォッ」と笑う
・大柄な体躯を持ち、息子の蒙武に並ぶほどの大男
・特筆すべき能力はないが、弱い相手には絶対に負けない凡将
・人を見る目に優れ、組織運営に長けている
・桓騎や王翦といった問題児も難なく従わせる人徳がある
・かつては廉頗に勝てず、故郷での出世を諦めて秦に仕えた
・片腕となったことで引退を決意するが、合従軍の侵攻で復帰
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