キングダムに登場する蒙武は、圧倒的な武力と猪突猛進な戦闘スタイルで知られる最強の武将です。
しかし、彼の魅力はそれだけではありません。兵士の士気を高めるリーダーシップや、息子たちへの想いなど、多面的な魅力を持っているのです。
実は蒙武は実在の人物がモデルになっており、史実でも活躍した武将なのです。
そんな蒙武の魅力や強さの秘密、そして息子たちとの関係性まで、この記事では深く掘り下げていきます。
キングダムファンなら必見の内容となっていますので、ぜひ最後までお付き合いください!
この記事のポイント
・蒙武のキャラクター像や特徴
・蒙武の活躍や見せ場
・蒙武の戦闘スタイルやリーダーシップ
・蒙武と息子たちとの関係性
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キングダムに登場する蒙武(もうぶ)とはどんな人物か
蒙武は秦国の実在した武将がモデル
キングダムでは四柱(しちゅう)の一人として登場
圧倒的な攻勢に特化した戦闘スタイル
昌文君(しょうぶんくん)からは危うさを指摘される猪突猛進(ちょとつもうしん)ぶり
兵の士気を高めるリーダーシップに長けている
馬陽(ばよう)の戦いで無謀な追撃により壊滅的被害
蒙武は秦国の実在した武将がモデル
キングダムに登場する蒙武は、実在の人物である秦(しん)の将軍・蒙武がモデルとなっています。
史実の蒙武は、紀元前224年に楚(そ)の項燕(こうえん)による秦への侵攻の際に、将軍・王翦(おうせん)の副将となって共にこれを破り、項燕を敗死に追い込んだ武将です。
また、紀元前223年には再び王翦の副将となって共に楚を攻め、滅亡させています。
このように、蒙武は秦の始皇帝(しちょうてい)に仕えた有力な将軍の一人であったことがわかります。
キングダムでは四柱(しちゅう)の一人として登場
キングダムにおいて蒙武は、秦の丞相(じょうしょう)・呂不韋(りょふい)直属の四柱の一人として登場します。
四柱とは、呂不韋の側近中の側近とも言える4人の実力者のことで、政治や軍事において大きな影響力を持っています。
蒙武は、四柱の中でも武力に絶対の自信を持っており、中華最強であることを証明するために六大将軍制度の復活を呂不韋に進言するなど、野心家な一面も見せています。
また、作中では声優の楠大典(くすのきだいすけ)氏が蒙武の声を担当し、ドラマ版でも俳優の平山祐介(ひらやまゆうすけ)氏が蒙武を演じています。
圧倒的な攻勢に特化した戦闘スタイル
蒙武の戦闘スタイルは、己の武力を前面に押し出し、士気を高めた兵たちと共に一気に敵を押し潰す力押しが特徴です。
その戦い方は、策を弄するよりも圧倒的な攻撃力で敵を打ち砕くことを重視しており、昌平君(しょうへいくん)や王騎(おうき)といった同僚からも「策も何もあったものではない」と評されるほどです。
蒙武自身も「戦いに攻も守もない。あるのは目の前の敵を打ち砕くことだ」と語っており、攻撃こそが最大の防御であるという信念を持っています。
ただし、蒙武も兵士の士気を上げるために練兵を行うなど、単なる武力だけでなく軍団を率いるリーダーとしての手腕も持ち合わせています。
昌文君(しょうぶんくん)からは危うさを指摘される猪突猛進(ちょとつもうしん)ぶり
蒙武の戦闘スタイルは、時に暴走気味になることもあり、同僚の昌文君からは「危うさ」を指摘されています。
昌文君は、蒙武の猪突猛進ぶりについて「戦況を見極めることなく、ただ前のめりに攻め込んでいく」と評しており、冷静さを欠く面があると考えているようです。
また、他国からも蒙武の戦法は「猪突猛進」と評されており、一時的には勢いに乗れても、長期戦になると弱点を露呈する恐れがあるとみなされています。
しかし、蒙武本人は「戦いに攻も守もない」と反論しており、自身の戦法に対する批判は一蹴する姿勢を見せています。
兵の士気を高めるリーダーシップに長けている
蒙武は、猪突猛進ぶりが目立つ一方で、兵士の士気を高めるリーダーシップにも長けています。
彼は、戦いの前に部下を集めて演説を行い、兵士たちを鼓舞することで士気を高めます。
また、蒙武自ら先陣に立って敵陣に切り込んでいく姿は、兵士たちに勇気を与え、彼らを奮い立たせる効果があります。
加えて、蒙武は日頃から兵士たちと一緒に汗を流して練兵に励むなど、部下との距離を縮める努力も怠りません。
こうした姿勢は、兵士たちから信頼を集める理由にもなっています。
蒙武の武力だけでなく、リーダーとしての資質が彼の強さを支える重要な要素となっているのです。
馬陽(ばよう)の戦いで無謀な追撃により壊滅的被害
キングダムの中盤、蒙武は馬陽の戦いにおいて、王騎の副将を務めることになります。
しかし、戦いの終盤、王騎の「追撃は本陣の旗が見える範囲まで」という指示と、隆国(りゅうこく)の罠であるという忠告を無視し、無謀な追撃を行ってしまいます。
その結果、趙国(ちょこく)の将軍・趙荘(ちょうしょう)の罠にはまり、蒙武軍は壊滅的な被害を受けることになります。
この敗北は、蒙武にとって大きな汚点となり、彼の軍人としての評価を下げる出来事となりました。
一方で、蒙武はこの経験を糧として、王騎の死後は「王騎から託された役割を果たすべき」と奮起します。
馬陽の戦いでの敗北は、蒙武にとって屈辱ではありましたが、同時に彼を成長させる転機にもなったのです。
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キングダムの蒙武が活躍する主な戦いと見せ場
合従軍戦で楚(そ)の大将軍・汗明(かんめい)を討ち取る
汗明との壮絶な一騎打ちを制す
斉への奇襲作戦でも大活躍
公式ガイドブックでは武力100を誇る最強キャラ
王騎の死を乗り越え、さらなる強さを見せる
息子の蒙恬(もうてん)や蒙毅(もうき)へ想いを託していく
まとめ:キングダムの蒙武とは
合従軍戦で楚(そ)の大将軍・汗明(かんめい)を討ち取る
キングダムの後半、蒙武は合従軍戦において大いに活躍します。
合従軍戦とは、秦国と魏国(ぎこく)・韓国(かんこく)の合同軍と、楚国・趙国・燕国(えんこく)・斉国(せいこく)の連合軍との大規模な戦いです。
この戦いで、蒙武は騰(とう)将軍との連合軍として、楚国軍を指揮する大将軍・汗明と対峙することになります。
汗明は「楚の巨人」とも呼ばれる屈指の猛将で、蒙武にとって強力な敵となりました。
しかし、蒙武は昌平君の助言で「斜陣がけ」という戦術を採用し、汗明軍本隊への道を切り開くことに成功します。
そして、汗明との一騎打ちの末に、見事勝利を収めたのです。
蒙武が汗明を倒したことで、楚軍は大きな打撃を受け、合従軍戦の趨勢(すうせい)に大きな影響を与えました。
汗明との壮絶な一騎打ちを制す
蒙武と汗明の一騎打ちは、合従軍戦のクライマックスを飾る名勝負となりました。
両者は一騎打ちの前から、互いの武力を認め合っており、「必ず戦場で対峙しよう」と約束していたのです。
いざ戦いとなると、蒙武と汗明は一歩も引かない激しい打ち合いを繰り広げます。
武力だけでなく、経験や技術、そして精神力までもがぶつかり合う、文字通り死闘でした。
最終的には、渾身の一撃を放った蒙武が勝利を収めますが、二人の戦いは見る者を圧倒するほどの迫力があったと言われています。
蒙武にとって、汗明は「純粋な武の世界で自分に肉薄した数少ない存在」であり、その死を悼むと同時に、彼との戦いを誇りに思ったことでしょう。
汗明との一騎打ちは、蒙武の武人としての生き様を象徴するエピソードと言えます。
斉への奇襲作戦でも大活躍
合従軍戦後、秦国は斉国への侵攻を開始します。
しかし、その途上で合従軍の残党による奇襲を受けてしまいます。
この窮地を救ったのが、蒙武でした。
彼は合従軍戦の傷が癒えていない状態にも関わらず、敵将・項翼(こうよく)率いる軍勢に立ち向かいます。
項翼は蒙武のことを「化け物」と呼ぶほどの手ごわい相手でしたが、蒙武は見事これを退けたのです。
さらに、蒙武は斉国での戦いでも活躍し、斉国王・田単(でんたん)が率いる精鋭部隊を打ち破ります。
蒙武の活躍により、秦国軍は斉国を急速に追い詰めていくことになりました。
合従軍戦からの一連の戦いにおける蒙武の働きは、秦国の勝利に大きく貢献したのです。
公式ガイドブックでは武力100を誇る最強キャラ
キングダムの公式ガイドブックでは、登場人物の能力値が数値化されて記載されています。
その中で、蒙武の武力値は驚異の100を誇っています。
他のキャラクターの武力値は、蒙武の100を基準として設定されているため、蒙武が作中最強クラスの武芸の持ち主であることがわかります。
2023年7月現在発売されているガイドブック3冊のいずれにおいても、蒙武の武力値は100から変わっていません。
最新のガイドブック『戦国七雄人物録』では、蒙武と同じく武力100なのは汗明や龐煖(ほうけん)など、ごく一部の猛将のみとなっています。
蒙武に討たれた汗明ですら、彼よりは武力が劣るようです。
また、物語終盤で蒙武が討ち取れなかった満羽(まんう)も、彼よりは武力が下だと語られています。
作中屈指の強者である王騎ですら、単純な武力では蒙武にかなわないのかもしれません。
王騎の死を乗り越え、さらなる強さを見せる
キングダムの中盤、蒙武にとって大きな転機となったのは、王騎の死でした。
馬陽の戦いで無謀な追撃を行い、壊滅的な被害を出した蒙武は、王騎から「お前が俺たちの役目を継げ」と託されます。
王騎の死は蒙武に大きな衝撃を与えましたが、同時に彼を奮起させる出来事でもありました。
実際、王騎の死後、蒙武はさらなる強さを見せるようになります。
合従軍戦での活躍はもちろん、斉国との戦いでも大いに力を発揮しました。
騰将軍をはじめとする同僚たちも、「王騎の死は蒙武を強くした」と評するほどです。
王騎の遺志を継ぎ、秦国軍の中心的存在となった蒙武は、まさに不世出の猛将へと成長を遂げたのです。
息子の蒙恬(もうてん)や蒙毅(もうき)へ想いを託していく
蒙武には、蒙恬と蒙毅という二人の息子がいます。
彼らもまた、秦国軍の将軍として活躍する実力者です。
特に蒙恬は、後に始皇帝の命で北方の異民族を攻め、万里の長城建設を指揮したことで知られています。
蒙武は息子たちに、自身の武人としての想いを託していきます。
彼は蒙恬や蒙毅に、「武とは己の全てを賭けるものだ」「武人たるもの、戦場で生き抜くことが何より大切だ」といった教えを説きました。
また、息子たちには「秦国のために戦え」「王の夢を必ず実現させろ」と訓示し、秦国の将来を担う存在としての自覚を促しています。
蒙武にとって、息子たちは自分の想いを受け継ぐ大切な存在だったのです。
息子たちもまた、蒙武の教えを胸に刻み、立派な武人へと成長していきました。
蒙恬が率いる軍勢は「不沈艦隊(ふちんかんたい)」と称されるほどの強さを誇り、北方の異民族を次々と打ち破っていきます。
蒙毅もまた、趙国との戦いで活躍するなど、優れた将軍として名を馳せました。
蒙武の想いは、息子たちによって見事に受け継がれていったのです。
まとめ:キングダムの蒙武とは
・蒙武は秦国の実在した武将がモデルとなっている
・キングダムでは四柱の一人として登場し、武力に絶対の自信を持つ
・圧倒的な攻勢に特化した戦闘スタイルを持ち、猪突猛進ぶりが特徴だ
・単なる武力だけでなく、兵士の士気を高めるリーダーシップにも長けている
・馬陽の戦いでは無謀な追撃により壊滅的被害を受けるが、この経験を糧に奮起する
・合従軍戦で楚の大将軍・汗明を討ち取り、合従軍戦の趨勢に大きな影響を与えた
・汗明との壮絶な一騎打ちは、蒙武の武人としての生き様を象徴するエピソードだ
・斉への奇襲作戦でも大活躍し、秦国の勝利に大きく貢献した
・公式ガイドブックでは武力100を誇る最強クラスのキャラクターだ
・王騎の死を乗り越え、さらなる強さを見せるようになる
・息子の蒙恬や蒙毅へ武人としての想いを託していく
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